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2017年1月30日月曜日

同じ?違う?カーディオエクササイズとエアロビックエクササイズ


このブログではたぶん「重箱の隅エントリ」なる戯言(ざれごと)が時々登場すると思います。生温かい目で見守ってやってください(笑)。今回はそのシリーズ?の第1回目です(2回目がいつになるのか不明ですが・・・)。


カーディオ(Cardio-, Cardiovascular)エクササイズとエアロビック(Aerobic)エクササイズはともに「有酸素運動」と訳される場合が多いように思います。私たちも会話では、実際あまり区別せずに使っていますね。

では言葉の意味としては厳密にはどう違うのでしょうか。




Cardiovascularの「cardio」とは「心臓」の意味であり、「vascular」とは「血管」という意味ですので、あわせると「循環器系」のトレーニングということになります。大雑把に言うと酸素や栄養や疲労物質や老廃物やホルモンなど、心臓(ポンプ)が血液を介して届ける能力や機能を高めるトレーニングという意味になります(つまり例えば心拍数を高めることにフォーカスがあたっているわけです)。

一方でAerobicは語源はラテン語の「with oxygen」だそうですので、「有酸素」というそのままの訳語になります。大雑把に言うと酸素摂取の能力や機能を高めるための持久力トレーニングということになります。

もっとも両方の能力も機能ともに切っても切れない密接な関係にありますから、言葉の用法自体があまり区別されていない理由もうなずけますね。ただし、酸素だけでなく栄養など総合的な代謝能力を高めるトレーニングという観点では、カーディオトレーニングという言葉の方がより広い用法で使えるかもしれません。

また、有酸素トレーニングではない筋トレや短距離走やスピードトレーニングをしている場合でも心拍数があがります。これらのトレーニングは無酸素系の持久力トレーニングと呼ばれるものですね。よってカーディオトレーニングには無酸素運動を利用したものも含まれるということになるでしょう。

最近HIIT(ひーと、High-intensity interval training)と呼ばれるトレーニングが話題です。これは科学的メソッドとして酸素運動を利用したインターバルトレーニングのバリエーションの一つです(インターバルトレーニングやHIITを有酸素運動と一緒くたにするのを目や耳にすることがありますが、両者は異なる科学的メソッドに基づいています)。そして、インターバルトレーニングを行うと実は無酸素系持久力と有酸素系持久力の両方を鍛えることができることが科学的に分かっています。TABATAプロトコルの研究成果が最も有名ですね。

余談ですが・・・HITTの一つとしてもっとも有名なTABATAプロトコル、でもその短時間のエクササイズによって何か特殊な脂肪燃焼効果があることは決して科学的に実証されていません。このことは考案者の田畑先生も戸惑いとともに明確に主張されています(運動しているのですから結果的に体重が減ったとか体脂肪率が減ったとかがあるとしても・・・)。また、最近よく目にする「アフターバーン効果」についても素人なりにいくつか調べてみましたが、その可能性には大きな期待をもちろん持っていますが、まだ研究の途上という印象を個人的にはうけましたので、結論は出すにはまだ尚早かなあと思っています。ただし、インターバルトレーニングやその一種であるHIITに効率性や効果性があることは間違いないのですから、その運動を続ける動機付けやモチベーション維持のためには非常に有効だと思います。運動すること自体が大事な目的ですから。


MOSSAに話をつなげると(これが本題!)・・・例えばGroup Fightはどちらのトレーニングと呼んだ方がより言葉の用法的にはマッチしているのでしょうか。レッスンによく参加されているファンの方々はお気づきだと思いますが、心拍数を非常に高く上げるパートとリカバリーをするパートが意図的かつ明確にコレオグラファーによって分けられて構成されているトラックが含まれています。よってインターバルトレーニング的なメソッドも考慮されているように思いますので、「カーディオトレーニング」の方がしっくりくるかなあと個人的には思います。もちろん例えばリアクショントレーニングや空間把握トレーニングなどといった重力環境下における総合的な三次元動作のファンクショナルなトレーニングでもありますしね。

ではここで正解を得るためにMOSSA WebサイトのGroup Fight紹介ページへ行ってみましょう(ドキドキ・・・)。
Group Fight  is an explosive MMA cardio and strength workout. For our partners … Appeal to younger members. Group Fight will enable you to offer a very athletic, super fun way to train cardio and total body strength.
やったー、正解です!


普段、何気なく使っている「カーディオ」や「エアロビクス」や「有酸素運動」という言葉も(まあ、現実的には区別する必要もあまりないのでしょうが・・・)重箱の隅をつついてみると(笑)、結構面白い内容が含まれていますね。

「こまけぇことはいいんだよ!!」
「はい、すみません・・・」

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