注目の投稿

Group Fight: MOSSA本家による解説(1) - ジャブ編

MOSSA本家によるGroup Fight基本動作の解説動画のご紹介です。よくある間違いと正しいフォームについて説明されています(下図は画像なので動画を再生するにはその下のリンクをクリック)。 MOSSA Facebook Let's Move (2016年...

2017年4月15日土曜日

運動前の食事はダメ?では運動前に食事をとると体内では一体何が起こるのか。

空腹の状態で運動を行った方が脂肪燃焼効果が高いというのはよく言われることですね。では逆に運動前に食事をとると効果がなぜ低くなってしまうのでしょうか。その時私たちの体内でいったい何が起こるのか、今日はその研究のご紹介です。以下に要約してみます。

「(運動前に)食べるべきか、食べざるべきか、それが問題だ。運動前の食事ありと食事なしでは脂肪組織の遺伝子発現が異なる」[2017/04/06](The American Physiological Society)
To Eat or Not to Eat (Before Exercising): That Is the Question. Gene expression of fat tissue differs with and without food

遺伝子発現とは遺伝子がその体内活動に必用なタンパク質を合成することを指す。この研究では脂肪組織において脂肪燃焼が発生する場合に大きく働くPDK4およびHSLという二つの遺伝子が、運動前に食事をとった場合と取らなかった場合でどのような違いがあるのかを研究した。
イギリスのバース大学の研究者が肥満男性のグループを対象に以下のような研究を行った。実験に参加した男性らは、空腹時に60%の最大酸素消費量で60分間歩き、一方で高カロリー炭水化物を豊富に朝食でとってから2時間後に同様の運動を行った。研究チームはそれぞれの場合で複数の血液サンプルおよび脂肪組織サンプルを収集した。 
PDK4およびHSLの働きは、食事をせずに運動した場合に増加し、逆に運動前に食事をした場合には減少した。
PDK4の働きの増加は運動中の代謝を促進するために貯蔵脂肪が使用されたことを示している可能性が高い。  
HSLは運動中などの活動の増加を補助するために脂肪組織が蓄積エネルギーを使用する場合に典型的に増加するので同様だと考えられる。
運動前に食事をとると脂肪組織は食事による栄養を脂肪として貯蔵する機能を優先させるか、それとも蓄えられた脂肪を燃焼させる機能を優先させるかとという 「競合する課題」に直面する。しかし、食後の状態では脂肪組織は食事に対応する(脂肪として貯蔵する)ことに忙しく、その状態で運動を行っても脂肪燃焼の機能が有益に働くような刺激にならない。
よって運動前に食事をしない方がよりより好ましい運動効果を得られる可能性が高いことを意味している。  

とはいえ・・・空腹状態で運動するといろいろ問題があることも私たちは経験的に知っていますから、食事のタイミングと内容が一番重要ということなのでしょうね。

0 件のコメント:

コメントを投稿